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感染管理おべんきょコミック

ミッションICポッシブルーアイコの感染管理奮戦記 4巻

 ●テーマ:環境整備で感染防止や!

 監 修:森澤雄司(自治医科大学附属病院感染制御部長)
 定 価:本体1,200円+税
 判 型:B6 160頁
 発行日:2014年6月20日
 ISBN978-4-906844-06-7


内容のご紹介


4巻のお話

 第1話 次は環境整備やでェ~ の巻
 第2話 環境由来病原微生物 の巻
 第3話 環境整備―汚れ・ほこり の巻
 第4話 環境整備-空気管理・水管理 の巻
 第5話 環境整備-患者周辺の清掃研修 の巻
 第6話 環境整備は評価も大事! の巻


ミッション IC ポッシブル 4巻 はじめに

 かのフローレンス・ナイチンゲールはおっしゃいました,「看護の基本の考えとして,自然が病人に対して最も働きかけ易い状態にすること,つまり,自然治癒力を高める手段の一つとして,環境を整えることが看護実践において重要である」と。環境整備は看護の基本であり,同時に感染防止対策の基本でもあります。ということで,今回,「ミッション IC ポッシブル」4 巻ではわれらの野田アイコくんにも「環境整備」の御題で勉強してもらいましょう。
 ところで,皆さん,環境整備してます? 掃除,得意ですか? てゆうか,嫌いですよね? てゆうか,してますか,掃除? 日頃からやってないことをやろうとすると事故の元です,とか,言ってられないですよね,病院清掃。だいたい日常生活で考えますと,掃除をするのは,明日の来客に備えるとき,または我慢できなくなったときの 2 つの場面しかないのではなかろうか,と考えるところではあります(え,私だけ?)が,医療環境整備としての病院清掃はもっとプロフェッショナルに対応しなければなりません,もっとクールに。言うまでもなく,感染防止対策のキホンのキは,耳にタコの“標準予防策”,中でもとくに“手指衛生”でありますが,これは手指が触れた場所,とくに高頻度接触表面は何らかの病原体に汚染されているかもしれないという考え方です。では汚染しているかもしれない場所はどうすればよいかというと,もちろん放置しておくわけにはいきませんね。日常的な清掃作業によって,感染リスクを少しでも減らすように努めることも重要な感染防止対策なのであります。環境に由来する病原体としてバチルス・セレウスBacillus cereusやアシネトバクター・バウマニAcinetobacter baumannii,そしてクロストリジウム・ディフィシルClostridium difficileやノロウイルスなどがあります。ところで,皆さんの病院で清掃はどのような手順で実施されているのでしょうか? そして病院清掃がきちんと実践されていることが確認されているでしょうか?
 また,医療環境の観点で考えれば,清掃は環境表面の管理ということになりますが,病院の療養環境として考えなければいけないのは,空気調和装置(略して空調),さらに水の問題もあるのです。アスペルギルス属 Aspergillus sp.の胞子が飛び交う病棟は避けたいですよね。冷却塔とレジオネラ属 Legionella sp.の関係も有名です。
 今回,アイコくんは,環境に由来する感染性病原体にはじまり,最も気を配るべきベッド周辺の日常清掃,さらに空調・水関係について,おべんきょうを重ねていきます。そして,衛生環境を維持するために必要な環境評価についても学びます。
 では,第4巻“環境整備で感染防止や!”のはじまりです。

 2014年5月

 森澤雄司
 自治医科大学附属病院・感染制御部長,准教授
 感染症科(兼任)科長・総合診療内科(兼任)副科長
 栃木地域感染制御コンソーティアム TRIC’K’ 代表世話人